永住ビザ取得のカギは「社会保険料の口座振替による確実な納付」

社会保険料の納付遅延が永住ビザを遠ざける

外国人企業家の中には、「将来の安定した事業運営のために銀行融資を受けたい、そのために永住ビザを取得したい」と考えておられる方も少なくありません。
確かに、永住ビザは日本での信用力を高めるうえで非常に有効な在留資格です。

しかし、その一方で、永住ビザの審査では「社会保険料の適切な納付」が厳しくチェックされていることをご存じでしょうか?

社会保険の加入手続きだけでは不十分
「すでに社会保険への加入手続きは済ませているから大丈夫」と思っていらっしゃる方も多いのですが、問題は納付の実績です。
保険料の支払いが遅延していた場合、いくら事業が好調でも、永住ビザ審査においては「社会的義務を果たしていない」と判断され、許可が難しくなることがあります。

遅延を防ぐには「口座振替」が有効
社会保険料の納付は、原則として毎月の納期限までに行う必要がありますが、つい忘れてしまったり、資金繰りの都合で後回しにしてしまったりするケースも見受けられます。

そこで有効なのが、日本年金機構などによる「口座振替納付制度」の活用です。

◯ 口座振替のメリット
納め忘れを防げる:自動的に引き落とされるため、納期限を忘れる心配がありません。

延滞金の発生を防げる:遅延による余計なコストを回避できます。

審査時にプラス評価:規則的に納付が行われていることは、誠実な経営姿勢として評価されやすくなります。

■ 手続きは簡単
口座振替を利用するには、「保険料口座振替納付申出書」を提出するだけで済みます。日本年金機構や金融機関の窓口、または担当の社会保険労務士を通じて申請できます。

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■ 永住ビザ申請を目指す方は「納付の習慣化」が第一歩
永住ビザを目指す場合、提出する書類の中に「社会保険料の納付状況を示す資料」が含まれます。
その際に、遅延履歴があるかないかは大きな判断材料となります。

たとえ一度でも納付の遅れがあると、審査官からは「信用力に不安あり」と見なされる可能性があるため、日頃から確実に、そして規則正しく納付を行うことが重要です。