「私は、社会学者としてベトナムで教育に携わり、行政書士として数多くのイミグレーション案件に対応してきましたが、その立場から見える光景は、日本が、技能実習制度を通じて、何万、何十万ものアジアの若者たちを使い捨てにしてきたというものです。こんなことを繰り返している日本という国は、いずれ近い将来、アジアの国々から見向きもされなくなるという危機感を、私は、強く抱いています。」
と、『アインが見た、碧い空。 あなたの知らないベトナム技能実習生の物語』の小説の著者が、「はじめに」において書いています。
この小説は、ベトナム人技能実習生のイミグレショーンに関わっている行政書士が著したものです。
技能実習制度については、マスコミ等で様々な意見が出されていて、私たちは偏った見方を強制されがちです。
私自身もベトナム人材の受入れに関わる在留資格申請の業務に携わっていますが、受入企業の真価が問われるのは来日して、日本人社員同様に如何に育てていくかです。