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外国人材を採用する企業が直面する課題
日本では外国人労働者の受け入れが進む一方で、企業側の人件費を抑える目的で、在留資格「技術・人文知識・国際業務」の取得が本来の業務内容と合致していない状態で行われるケースがあります。いわゆるグレーゾーン申請です。
「本当にこの業務で資格が取れるのか?」という微妙なラインで申請を行うと、企業も外国人社員も予期せぬリスクに直面する可能性があります。
グレーゾーン申請の具体例
- 単純事務作業や軽作業を、技術・人文知識・国際業務の名目で申請する
- 営業や補助業務が主で、専門性や国際性がほとんどないのに申請する
- 実際の勤務内容と申請書類の業務内容が乖離している
こうしたケースは、人件費の抑制にはつながっても、法的リスクが大きくなります。
グレーゾーン申請によるリスク
- 在留資格の不許可・取消
入国管理局は申請業務の適合性を厳格に審査します。虚偽や誇張のある申請は不許可だけでなく、既に在留中の外国人の資格取消につながる場合があります。 - 企業リスク
不適切な申請が発覚すれば、社会的信用や取引先からの信頼を失う可能性があります。 - 外国人本人への影響
就労継続や在留期間更新が困難になるなど、生活面やキャリアにも大きな影響があります。
適正な外国人雇用のために
- 業務内容と在留資格の適合性を正確に把握する
- 必要に応じて行政書士など専門家に相談する
- 透明性の高い雇用契約書や申請書類を作成する
正しい手続きを踏むことで、企業も外国人社員も安心して働くことができます。